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セウォル号沈没事件を描いたドキュメンタリー『ダイビングベル』 [韓流・・・]

上映の是非を巡り論争が巻き起こったセウォル号沈没事件を描いたドキュメンタリー『ダイビングベル』(原題)が、10月6日、10日と釜山国際映画祭にて上映された。

作品は、今年の4月に起きた、セウォル号の沈没事件当時の救助活動中、潜水機器「ダイビングベル(左側円筒形)を投入しようとした、アルファ・ダイビング・テクノロジー社代表 イ・ジョンイン氏と、民間ダイバーの協力を拒否し続ける海上保安庁ら政府との15日間の戦いと、マスコミの偏向報道を記録した作品。ドキュメンタリー監督であるアン・ヘリョン氏と「告発ニュース」のイ・サンホン記者が共同で監督、政府が行方不明者を1人も救助できなかった理由を突き止める端緒になると考え製作した。

第19回釜山国際映画祭の「ワイドアングル-ドキュメンタリー部門」での招待が映画祭ラインアップ発表の記者会見で明らかになると、セウォル号惨事一般人犠牲者遺族対策委員会は、「遺族を傷つけるものだ」などとして国会で上映反対を主張。

釜山映画祭組織委員長のソ・ビョンス釜山市長も「映画祭発展のために政治的中立を損ねる作品を上映するのは望ましくない.」とし、映画祭執行部に上映の中止を要請した。論争をもたらす作品の上映に、市民の税金が投入されることを問題視しているとも伝えられたが、実際映画祭予算123億ウォンのうち60億ウォンは釜山市の助成によるもので、上映か否かで意見が対立する中、映画祭開始直前まで25億ウォンの支払いが受けられてない状態であった。

一方、釜山国際映画祭首席プログラマーのキム・ジソク氏は「作品を上映するとの決定は慎重に考慮したもの。また政治的に論争の的となる映画を放映することは、映画祭では新しいことではない」とし、「『ダイビング・ベル』の上映を中止する正当な理由を見つけることができなかった」と発言、上映の続行を伝え、釜山国際映画祭イ・ヨングァン執行委員長も「一度上映すると決定したら、その決定に責任を持つべきだ」との声明を発表し、決定のサポートを表明した。

全国映画産業労働組合の組合員などの映画人は「公式招待された作品の上映を中止せよという要求は、釜山国際映画祭が始まってから19年以来初めて起こった事態。政治的な理由を挙げて招待作の上映の取り消しを要求することは、どのような理由でも納得しがたい」と、釜山市長の上映中止要請の撤回を要求した。


[コピーライト]BIFF

作品の題材となった事件は、事故当時の救助現場でセウォル号沈没の現場で、潜水機器ダイビングベルの投入の是非を巡り、海上警察と失踪者家族らや世論との間で議論が起こったこことに端を発する。鐘中に形成された「エアポケット」に留まって交代で潜水出来るため、長時間水中救助作業が可能で「最大20時間連続して作業ができる」希望の潜水装備と、アルファ・ダイビング・テクノロジー社代表 イ・ジョンイン氏が機材の投入を提案、ところが事故海域は流速が早くてダイビングベルが役に立たないと海上警察が主張し、投入を認めなかった。藁にもすがりたい思いの失踪者家族には、「海上警察の失態を隠しているのではないか」との疑念を抱き、100人近い失踪者家族がキム・ソクキュン海洋警察庁長官に詰め寄り、またその模様を実況でネット配信したこともあって、長官は投入を認めた。ところが大き過ぎる期待を背負ったのにも関わらず、ダイビングベルは失踪者を探し出すことが出来ず、成果を出すことができなかった。結果イ代表と、積極的にPRしたイ・サンホ記者(本作品監督)に対して、世論が「国民への詐欺」とし断罪。遺族の傷を深めたと言う。

作品はこれらの一連の出来事の記録で、今更自身の正当性を解く映画を製作し、国際映画祭での上映を行なうのは、許容を超えているというのが遺族会の反対理由だ。しかし韓国与党セヌリ党事務総長などを歴任し、朴槿恵(パク・クネ)大統領の側近とされるソ・ビョンス市長の上映中止要請こそ、映画祭の政治的中立を損ねるものではないかとの見解を示す世論も多かった。
ワールドプレミアとなった6日の上映には、チケットはインターネットでも即時に完売。当日はキャンセル分を求めて、長蛇の列が出来た。Q&Aには、韓国や海外のメディア数十人が取材に訪れ、規制線が張られる異例の事態となった。関心の高さを受け、韓国での近日公開が急遽決定した。観客として参加した『アクト・オブ・キリング』のジョシュア・オッペンハイマー 監督は「もしこの作品を上映しなかったら、映画祭は恥と醜聞にまみれたであろう」とコメントを残した。

『ダイビングベル』はドキュメンタリー作品としては強い作品ではない。ニュース映像や、インタビューを繋いだだけのもの、という印象もあり、さして新しい事実が明かされることもない。しかし、意義があると認めた作品を外圧に屈せず上映した釜山国際映画祭の行為は、拍手に値するのでは、と感じた一連の騒動であった。

[植山英美]



『ダイビング・ベル』は、2014年に製作された大韓民国(韓国)のドキュメンタリー映画である。2014年韓国フェリー転覆事故をめぐる疑問点や、救助のための潜水鐘(ダイビング・ベル)投入の過程などをとりあげている。

同年10月開催の第19回釜山国際映画祭に招待された。セウォル号惨事一般人犠牲者遺族対策委員会は、同年9月24日、遺族を傷つけるものだなどとして国会で上映反対を主張した。 釜山広域市長徐秉洙(ソ・ビョンス) は、上映中止を要求した。

さまざまな論争が巻き起こったものの、10月6日同映画祭で初上映され、韓国で封切られることが決まった。


昨日は中野にて  映画 ダイビングベルを観て来ました。
セウィル号 沈没で多くの若い命が亡くなりました、
アフタートークもあり 韓国でのマスメディアのお話しなども 伺って
この映画は 韓国では公開できないことなども 知りました。

近くて遠い国です。    事実はどれだけあるのか  
日本でも先日 三菱自動車の 不正が明らかになりましたが  そんな事は一掴みであり 山ほどあるんだなと言う事実   
一番大切なのは 何なのでしょうか 命じゃないでしょうか  でも その前に政治的なこと 財閥の権力などなどで  救済にストップがかかって 
日本の協力も断った事実もありますし
山ほど問題点はあるんですね

大変勉強になりました。


最近 たまたま 韓国映画を観たばかりでしたので  ちょっと インパクトがないなと感じました

BS1で放送してくださった   実録福島銀行第一原発88時間  こちらは 予算も時間もたっぷりかけてとても 観やすくできていましたね



アフタートークでは  岩上安身さんのトークがさく裂でした
http://iwj.co.jp/

前の座席には 大鶴義丹さんがいらしてました。

友人と一緒にみたので 良かったです

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